週末のボクシング

まず、村田選手、残念。

試合始まる前、村田選手がチャンピオンになるためにものすごく相性のいい相手だと思っていた。

他のミドル級のトップコンデンターといまの村田選手がやってもかなり厳しい試合になると思っていたので、今回の相手はまさに最適。

帝拳ジムが本気でマッチメークするとこういうことが出来るのかと感嘆した。

で、試合が始まって1ラウンド目、様子見。

これはまぁどっちが取ってもいいと思う。

ぼくの採点だと9-10で相手。

2ラウンド目も9-10相手。

3ラウンド目から流れが変わったと思う。

このラウンドはイーブンか村田選手取ったと思う。

でも、念のためイーブン10-10

4ラウンド目、倒したし、10-8で村田選手。

5ラウンド目、10-9村田。

この辺りでKOで勝つと思って風呂入っちゃったから途中見てない。

ただ、相手、強いというよりうまい。

うまいと汚いとズルイが混じり合って…テクニシャン。

で、12ラウンド始まるとこで風呂から出てきたけど、ダメージは明らかで、相手は逃げるためにジャブ出すだけだったな。

変な話、手先の高速ビンタをペシペシやってる感じで村田選手にダメージはない。

グローブの上からだし、クリーンヒットもない。

あー、判定だけど、村田選手の勝ちだな。

さすが金メダリスト、チャンスはしっかりモノにするな。

今後の展開としてどうするんだろう?

と、思ったら判定負け。

ぼくが風呂入ってた6ラウンドから11ラウンドまで全部取られたのかな?

いや、でも、そんなバカげた話はないだろって録画したの見直した。

観客の声とかどっちかに寄った解説とかジャマだから音消しで見た。

で、ぼくの採点、117-111村田選手。

これ、かなり村田選手に厳しめに付けたつもりだけどこんな感じ。

日本のボクシング界でも興行主のジムの選手や大手のジムの選手ににやや傾くことはあっても、こんな疑惑の判定ないぞ。

見てる方もバカらしいと思ったけど、やってる方はもっともっともっとバカらしいと思う。

極端な話、相手がリング回りながらシャドーボクシングしてたら勝ったみたいなもんだろ。

判定ってのはつくづくダメだな。

これ、たぶん、八百長ではないと思う。

けど、ジャッジがボクシングをバカにしてる。

プロってのはダメージを与えてこそ。

各ラウンドごとに、ダメージ→手数→主導権という順番で採点をするって基準があったと思う。

プロである以上、ダメージを多く負わせたほうが優勢。

ダメージが互角だった場合、手数の多い方に優勢点。

手数も互角だった場合、どちらのペースだったかで優勢点。

こういう優先順位での採点だったと思う。

手数がどうとかって言われてるけど、相手は逃げるための手数で、柔道でいうところの掛け逃げみたいなもん。

逃げるためというより、倒されないための手数だったからより勝者は明確だったと思う。

確かに相手もうまかったけど…

それは勝ち方がうまかったとか、戦略がうまかったじゃなくて、タフにみせるのがうまかった。

倒されないようにするのがうまかった。

クリンチだったり、スリップだったりをうまく使って回復させてたし、ジャブの魅せ方はうまかった。

でもね、それはボクシングじゃないよ。

勝負に来ないで勝てるのがボクシングならそんな競技に未来はないでしょ。

先日の村田選手はプロだった。

対して相手のほうがアマチュアみたいなボクシングだった。

再戦すれば間違いなく勝つのだろうけど、ケチが付いたことには違いない。

ただ、村田選手に辛口に言えば単調なボクシングだったと思う。

途中で普通に風呂に入れちゃうくらい単調なボクシングだった。

もっとスリリングで熱い試合をみたいと思った。